「転職のきっかけ」=「転職理由」という構図になってしまいがちですが、
厳密には「転職のきっかけ」と「転職理由」は違うものだと僕は思います。
それは、段階の違いという点です。
転職活動時に転職理由を考えなければならない時が必ずやってきますが、
この「転職のきっかけ」と「転職理由」は区別して考えた方がいいと僕の実体験から思います。
特に20代の人は、初めて転職をする人もいらっしゃるかと思いますので、
なぜ転職したいとおもったのか
転職理由はどう書いたらいいのか
この点に関して考えて転職活動をしたほうが良いと思います。
まずは下記に転職の段階をまとめましたので、一度ご覧ください。

大まかですが、上記が転職の段階ですよね。
【転職のきっかけ】はステップ1
【転職理由】はステップ2〜3の段階で考える内容になると思います。
今回は、【転職のきっかけ】と【転職理由】の違いを明確にし、
読んでいただいたみなさんの「転職を考えるきっかけ」や「応募書類の考え方・書き方」がより良くなることを目的とした記事になっています。



みんな転職してるけど、私は転職を考えた方かいいのかな?



転職活動を始めたけど、転職理由にきっかけを書いていいものか・・・
上記のようなお悩みの人に読んでいただきたいと思います。




20代の転職のきっかけってみんなどんな感じ?
まだ転職を考えていない人も、考えている人も、同世代はどんな気持ちで転職を考え始めるんだろう。と気になると思います。
転職サービス登録者20〜29歳、1080人を対象にアンケートを実施しています。
転職のきっかけ | 割合 |
---|---|
やりたい仕事がある | 22.0% |
給与が不満 | 17.6% |
会社の将来が不安 | 14.9% |
労働時間に不満 | 14.2% |
職場の人間関係などの悩み | 9.3% |
会社都合の退職 | 4.6% |
その他 | 17.0% |



上の表を見ていただくとわかると思いますが、
個人的な内容がほとんどだと思います。
これを受けて、「じゃあ転職理由とはどう違うの?」という問いに下記でお答えします。
転職理由はどんな感じなの?
- ■給与等、収入が少なかった
-
→自分の成果に対して正当な報酬が得られる企業で、より一層の貢献がしたいと思った
- ■労働時間、休日等の労働条件が悪かった
-
→限られた時間の中で、パフォーマンスを高めていきたいと考えた
- ■職場の人間関係が好ましくなかった
-
→尊敬できる上司のもとでより一層の成長をし、企業に貢献したいと思った



青色マーカー部が「転職理由」です。
個人的な感情を、ポジティブな表現に変換していますよね。


転職のきっかけと転職理由の違い
これまでの【転職のきっかけ】と【転職理由】の違いを整理しましょう。
【転職のきっかけ】と【転職理由】の違いが上の表でわかると思います。
もし「転職を考えた方がいいのかな?」と思っている人がいましたら、
みんなこんな基準で転職のきっかけとして考え始めています。
また「転職理由はどうしたらいいのかな?」と考えている人がいましたら、
前述のように、直接的な感情をポジティブに変換して書き出しています。
転職理由の書き出しが難しいようでしたら、転職エージェントと一緒に考えた方が、
応募先の企業に好印象を与えられる【転職理由】が出来上がります。
当ブログでは、転職エージェントのおすすめや比較を行っていますので、
こちらをぜひご覧ください。




20代の頃、僕の転職のきっかけと転職理由
現在30代、転職回数は20代に2回の僕の【転職のきっかけ】と【転職理由】です。
「こんな人もいるんだな」程度の参考までに読んでいただければと思います。
- 学生時の就活で厨二的な発想で間違った会社に入社してしまった。
- 単純にブラックだった。
- 会社の人も上司も全て嫌だった。
- 給料が少ない
- もっとサラリーマンっぽいことしたい



こちらをうまく変換して、転職活動をしました。
- ■単純にブラックだった
-
→20代だったこととエージェントの助言もあり、少しオブラートに包むだけでした。
「労働時間が長く、昇格制度もないので将来のビジョンが描けなかった。」etc…
- ■会社の人も上司も全て嫌だった
-
→マイナビエージェントの例を同じです。
「目標となる人を御社で見つけ、追い越せるよう頑張ります。」
- ◾️給料が少ない
-
→今より給料が高い=より仕事ができなくてはいけないので、
「御社で成長して、キャリアアップしたい。」
- ■もっとサラリーマンっぽいことしたい
-
→販売職時代の個人的な感情です。
「現場での経験を生かし、上流工程で活躍の場を広げたい。」



物はいいようとはよく言ったもので、ブラック会社への辛辣な不満発言も、このようにポジティブに変換できました。
きっかけはなんでもいい!転職理由は明確にポジティブに!
ここまで、【転職のきっかけ】と【転職理由】について違いを解説いたしました。
ここまでをまとめると下記のリストになるかと思います。
- 転職のきっかけは個人的なものなのでなんでもいい!
- 転職理由は「きっかけ」をどれだけうまく変換できるかが大切!
- 転職エージェントと相談してうまく変換しよう!
転職のきっかけはなんでもいいです。
しっかりポジティブに明確に変換できれば
応募先の企業もマイナスに捉えたりしません。
【転職のきっかけ】と【転職理由】は混同してしまいがちですが、この2つは厳密には違うということ。
【転職のきっかけ】は筆者のように個人的な感情でOK。考えてから転職しようとはしなくてもいい。
【転職のきっかけ】から【転職理由】に変換することもOK。
いざ転職活動で転職エージェントと【転職理由】を考えれば問題ない。
今の会社が辛ければ、ささいな理由からでも転職を考えていいんです。【転職のきっかけ】はなんでもいいんです。
今お悩みの人、これで一歩踏み出す勇気を出してもらえれば嬉しいです。
そして転職活動中の人には、うまく【転職理由】を変換できる兆しが見えてくれれば嬉しいです。
みなさまのポジティブな転職活動になりますように。
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